火車 (新潮文庫)
「火車 (新潮文庫)」のレビュー・感想

【カードローンの実態】
主人公の女性がカードローンの怖さや住宅ローンの怖さを思い知って、そのあまりに殺人にまで及ぶんですが、
そのあまりに真に迫った描写にそれが十分自分にも起こりうることなのだと思い知らされました。
誰でも知り合いにカードローンに苦しむ人が一人か二人はいるかもしれませんが、これを読めば、
それを馬鹿にする気など起きなくなると思う。自分も今まで馬鹿にしていた思いが吹き飛んだ。
ああ、あの人も苦しかったんだなと思い、一歩間違えば主人公の女性が自分の姿だとも思えた。
同時に「借りす...
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【ラストに思わず自分の手を伸ばしそうになるほど、のめり込む!!】
間違いなく傑作の部類に入る作品だと思います。
きっかけはごく些細な事。
誰にでも起こりうるちょっとしたことから
決して後戻りすることができない事態へ発展してしまうことの恐怖を感じました。
クレジットは身近にあるサービスですが
果たしてどこまでそのサービスが引き起こしうる
悲惨さを認識できているのでしょうか?
そんなことを想起させる一冊でした。

【良さが分からなかった】
このミスがすごいの過去20年間ベスト・オブ・ベスト第1位、
200万部以上の売り上げ、アマゾンのレヴューも高評価。
ということなので、まずハズレ作品ではないだろうと思い購入したが、
ところがどっこいビックリするぐらいの大ハズレでした。少なくとも自分には。
全体的に冗長な作品で、淡々と人探しを続ける展開にげんなりしてしまう。
事件や犯行、トリック(と言っていいものかどうか)も、なんの衝撃も戦慄もありません。
ラストまで拍子抜けでちょっと腹立ってくる。
カード破...

【ミステリー小説とはなんぞや】
ミステリー小説と期待して読むとがっかりしてしまう点は多いと思います。
本書は「誰が」「どうやって」その人を殺したか、を問題としていないので
そういった推理的な部分をミステリー小説に期待する方には拍子抜けしてしまうのではないでしょうか。
トリックを推理するのではなく、「なぜその人はそうしなければいけなかったのか?」という部分が読みどころだと思います。
細かいトリックのような部分もなくはないですが、本書においては味付けにすぎないでしょう。
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