忍びの国
「忍びの国」のレビュー・感想

【読みどころは冒頭の殺陣シーン】
本作の読みどころは冒頭の殺陣シーンである。
信長の長男の信雄(のぶかつ)はこのとき18歳、婿入りした義父、
北畠具教を、暗殺するために居城を襲う。天井裏に潜む伊賀忍者は、
後の石川五右衛門。
史実にはないが、作家の想像で、当時の有名人が交錯する。
この手法の第一人者は、もちろん、故山田風太郎であるが、
風太郎翁の幻術を読みつけている人は、少し物たりなく思うかもしれない。
ところで信雄を祖とする、織田藩宗家が、後に封じられる天童はかつて
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【のぼうの城とはちょっと違う】
のぼうの城の雰囲気が好きで
忍びの国、小太郎の左腕と読みましたが
どちらも路線が違う。
より大人な感じとでも言いましょうか。。。
のぼうの城を読んであ〜い〜な〜、
同じ様なのがい〜な〜、
という方はちょっと違うかもしれません。

【忍びの国】
面白かった!
王道の歴史小説は難しくて話に入りにくい事が多いが、
今風の言葉の言い回しや、描写は理解しやすくていいと思う。
「人間じゃない」というのが、話の柱にあったのだけれど、
マンガやゲームの「完璧でかっこいい忍者」ではなく、
私は色んな意味で人間らしい忍者達だな…と感じた。

【忍者物の難しさ】
戦国期の第一次伊賀の乱、伊勢を治める織田信雄の伊賀攻めを描いた物語。
読みやすく、話しが盛り上がるにつれて信雄方と伊賀方の双方を応援してしまうような感じすらあった。
忍者の装束や忍術に関する考察も、資料を交えて説明していて良かったと思う。
また、時代小説にはつきものの濡れ場のシーンを一切排除していて、
とにかく戦と謀略を見せ場にして集中し、勝負していたのも良いと思う。
忍者物というと超人的な体技や跳躍、技が出てきて伝奇的な作品に傾いてしまいそうな所だが、...
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