ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編
「ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編」のレビュー・感想

【奥にあるもの】
村上春樹という作家は、作風は一種とんでいる感じがする作家であるが、結構昭和23年〜25年くらいに生まれた人間(ベビーブームの最後期)の代弁者的なところを感じることが良くある。同じ世代より若い世代が飛びつくところが不可解なところでありそれが村上春樹という作家の作家たる所以かなと思っている。代弁者は作家とは言えないから。同時代に生まれた僕は小学生の頃は「どうして日本は戦争で負けたのか?」というようなことをよく考えていた(意外とそういう子供は多かった(特に男の子))。至るところに作戦の失敗と言わざ...
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【多重メタファーの末に「僕」が得たものの1部】
涸れた井戸の暗闇でしか見えない星がある。
何も見えない真っ暗な井戸の中。
そこで、
「僕」は、戦うことを決意する。
バットという武器を手にして。
その武器を手にして、
誰かを救うために僕は、
勇気を振り絞る。
怖い。
でも戦うんだ。
戦うしかないんだ。
そして、壁の向こうに抜ける。
「僕」は、
涸れた井戸から、
水という潤いに満たされた井戸へ。
訪れる一瞬の光を目指して。
/...

【なんてったって村上春樹さんです。】
ぼくが村上春樹さんにのめり込む原因となった、問題作。傑作です。ながいけれど、長くない。文章もどこかゆとりを感じて、固くなく読みやすいです。でも、内容がというか質が多岐に枝分かれするようななんとも表現しにくいそこが、素敵で尋常でない村上ワールド。新しいんだか古いんだか甘いんだか辛いんだかとにかく、味でいったらぜ−んぶはいってますぜ。へへっへ、旦那。てな具合でしょうか。
ブックオフとかに春樹氏の本は、あまりない。もう一人の村上氏は、山のようにあるのに。
そう、僕みたいにみんな自...

【最高です】
かなりの長編にもかかわらず、一気に読まずにはいられない面白さがあります。
村上春樹の独特の世界観といいますか、
とにかく常人にはおよそ想像のつかない
物語や出来事が繰り広げられるのです。
読み終えても不可解な部分は多いのですが
謎解きを考えるのではなく
流れるような言葉で繋がれた物語を
ただただ追うことに楽しさがあります。
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