インビクタス〜負けざる者たち
「インビクタス〜負けざる者たち」のレビュー・感想

【マンデラが仕掛けた政治劇が見事当たる】
マンデラの評伝はいくつか読んだが、本書はラグビーを巡る、国家の平和的政権移譲の物語。映画でも有名になった南アフリカのナショナルチームがいかに白人の反感を和らげ、黒人の憎悪を解いたか関係者の証言で綴る。まだ読み終わっていないが、多くの人に読んで欲しいと思いレビューを載せた。結末を想像するだけでも涙ぐみそう。。。
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【原作も映画も目からうろこ】
映画に感動し、原作を読みました。映画とはまた違った味わいです。南アフリカの状況や歴史がよく分かりました。白人社会でも、人種の階層(アフリカーナーという呼び名も)があることは、映画ではなかなか分かりません。また、原作を読んでから、映画を見ても感動できると思います。イーストウッド監督の映像の語り口(特に、詩の一節の見せ方)は、映画ならではの見せ場です。これからも、映画と原作のすばらしいコラボ(文字・映像のそれぞれのよさ)を味わっていきたいです。マンデラの「自由への道」も読んでみたいです。

【スポーツと政治】
前半はマンデラの半生。収容所時代、釈放、大統領就任、アパルトヘイトの撤廃等は既に色々なものに書かれていて、読む人によっては新鮮味はないかもしれない。
ただし、後半のスプリングボクスとマンデラの物語は傑作。関わる人々の心の小さな揺れが、激情と変化していく様の描写は鮮やかで、自分までワールドカップのスタンドにいたような気になるから不思議だ。
ピナールが泣きながら唇を噛み、噛んで出た血が喉を通るシーンなんかは、読んでいて血の味を感じた気がしたし、ベケベケがスプリングボクスを...

【読者に勇気と希望を与える一冊】
クリント・イーストウッド監督の「インビクタス」の原作だ。映画インビクタスを見て、人間が全身全霊を尽くした時には奇跡が起こせることを知り感動し、即座に英語版の原作を手に入れて挑戦してみた。
映画ではマンデラが大統領に就任後から、ワールドカップで優勝する1年余りの期間が描かれているが、本書では大統領に就任する以前の刑務所時代のマンデラの足跡も詳細に描かれており、マンデラが成し遂げたことがいかに困難で素晴らしいことなのかがより一層理解できる。それだけにクライマックスのワールド・カップ優勝...
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