スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
「スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」のレビュー・感想

【早すぎたデビュー?】
本書は作者のデビュー作だが、同時期のライバルたちのデビュー作、例えばヴァン・ダインの「ベンスン殺人事件」とかエラリー・クイーンの「ローマ帽子の謎」などがそれぞれ大評判だったことに比べると地味というか、あまりその評判を聞くことかない。
では、本書がそれらに劣る作品なのかというと、そうではない。本書は論理の筋がしっかり通った作品で、意外性もなかなかのもの。
思うに、クリスティーは、論理的な推理作品を書くのが少し早すぎたのではないか、読者がまだそれについていけなかっただけではないか...
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【ミステリの大河をのぼる】
ジェフリー・ディーヴァーは、文句なく面白い。ローレンス・ブロックの短編傑作集も秀逸。
しかし、最近我が国に紹介され各種ミステリ・コンテストの上位ランキングに位置付けられた
作品の当たり外れの多さに食傷気味です−もちろん個人の感想ですが。
この際「河をのぼれ」と思い立ち、アガサ・クリスティー作品の源流部に辿り着きました。
本作の「スタイルズ荘の怪事件」はもちろん「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」と面白い。
女史のデビュー作、名探偵ポワロの初登場、ミステリ...

【アガサの記念碑的作品 名探偵・ポアロ生誕】
私は数ある推理小説中に登場する名探偵の中でもとくにアガサ・クリスティー女史の描くエルキュール・ポアロが好きである
この「風変わりでダンディーな小男」、「灰色の脳細胞」ことエルキュール・ポアロが初お目見えしたのが本作の最も注目すべき点である
裏を返すとこの後に描かれていく作品と比べるとあくまでもトリックという点においては良くいえば正統派、少々辛辣にいえば凡庸という評価が妥当なように思う
しかしながらトリック以外の描写、とくに犯人以外の人物たちの不作為のミスリード、各人物の個性・心...

【3年ぶりに読んでみたら】
3年ぶりに、スタイルズ荘を読みました。
今度は、楽しく読めました。
アガサクリスティの小説は、
イギリスの文化を理解していないと、
なかなか想像できませんでした。
イギリスにおけるコーヒーとココアと紅茶の位置づけがよくわかっていませんでした。
また、ポアロものは、ベルギー人ということで、イギリスにおけるベルギー人の扱い、
イギリスにおける外国人に対する態度など、想像ができませんでした。
映像作品で、具体的に見ることができて、
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