川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)」のレビュー・感想

【期待を裏切らない出来栄え】
ジョン・ハートの「川は静かに流れ」を読了。作者の最新作「ラスト・チャイルド」の出来に惚れ惚れして、さかのぼって前作を読んだ次第。期待通りの面白一気読み本でした。
なんといっても読みやすい。物語の世界に入りやすい。映画的な作品です。
最新作もそうですが、本作も現代アメリカの家族、それも負の部分に焦点を当てている。その家族の秘密を主人公が薄皮をはがすように、突き止めていく。世界観は私の大好きな、ロス・マクドナルドと共通します。そのある種の冷たさの中で、主人公は苦悩するのです。家族...
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【ミステリーとしても面白いが、それ以上に「人間」が生きている】
確かにこの小説はミステリー小説なのですが、その「ミステリー」と言うこともさることながら、「家族」を、「人間」を扱った小説として圧倒されました。
物語は、5年前に有らぬ容疑をかけられ無罪となったもののいたたまれなくなり、故郷を後にした主人公のアダムが友人のダニーの懇願に一端は断ったものの帰る所から始まります。
その5年間を経てなお、彼を巡る事態は変わっていず、逆に原子力発電所の誘致の問題で、彼の一家も周りから反発を食らっていました。
そんな中で、彼の周りには襲撃事件や殺...

【題名の意味?…もあるけど高評価、今後に期待】
本作品は、2008年度
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞を受賞した作品です。
物語は主人公の<僕>、20代後半のアダム・チェイスが
ニューヨーク州・マンハッタンから、
ノース・カロライナ州・ソールズベリに向けて
車を走らせているところから、幕を開けます。
きっかけは、友人のダニー・フェイスから
町に戻ってきてほしいとの電話があったから。
じつは、アダムは5年前に殺人事件の濡れ衣を着せられ、
故郷を追われたという過去があったのです。
...

【これでもエドガー賞?】
「川は静かに流れ」というくらいだから、大河が朗々と流れる傍らで起きた殺人事件、悲喜こもごもの人間模様、親子関係等々・・・・というものを描いているのじゃな、なんて読む前には大いなる期待感を持って読み始めた。書店でも平積みではなくとも、書棚に表紙をこちらに向けて並べてあるので、目立つ、目立つ・・・・・。
期待外れもひどすぎる。
川の流れはどこ行ってしまった?
探偵役の「僕」のべしゃりが少々どころか、メチャうるさ過ぎて、話の粗筋すらはっきりと見えてこない。ページ稼ぎとし...
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