ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
「ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)」のレビュー・感想

【なぜか新書版のベストに。かなり古い作品なのに】
フィールドオブドリームの時にシューレスジョーと並んで読んだ本。非常に不思議な本でしたが、やはり青春の本であり、中高生くらいに読むのがよいのでしょう。確かに当時は村上春樹(ノルウェイの森)と村上龍(愛と…のファシズム)が流行っている時代であり、なんとなく共通性は持っていませんでしたが、気持ちもフィールドオブドリームスの映画のアイテムの1つとして読んだため、さほど感動はしませんでした。青春小説かなという感じです。禁書となったとされた本書の取り扱いに対し、PTAのおばさんに対し、「スターリン…」と叫...

【今だからこそ】
サリンジャーが亡くなった。この一作で世界の寵児になり、その後長い長い隠遁生活を送っていた。世界的有名な殺人犯がこの作品を持っていた事や、サリンジャーの特異な生活に興味を持って主人公と同じ世代の頃、タイトルにも魅かれてこの本を手にとった。
しかしそのときの印象は最悪で、こんなわがままな男の物語のどこが面白いのだろうか?人生の落伍者だと感じた。
しかし今読むと、自分なりに何かをやろうとすればするほど空回りしてしまう、それでも一人前になりたくって一生懸命もがく彼の姿をよく理解できる。
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【16歳の少年が、大人世界の偽善を直感で見抜く】
レビューを書こうと思ったら、すでに235ものレビューがあって、一瞬ひるんだ。
しかし、俺には俺の見方がある。
著者のJ.D.サリンジャーは今年、2010.1.27に亡くなった。これを機会に新聞のコラムやエッセー欄にサリンジャー賛辞の記事が沢山出た。青春小説の傑作だそうで、落合恵子とか、若者に説教したがり屋が特に褒めちぎっていた。そこで俺も読んでみようと思った。断っておくが、俺は75歳のじじいだ。翻訳は野崎孝のものが名訳ということになってるらしい。
読み始めて、まず感じたのは外国映画...

【ふたりのホールデン】
ホールデンは、自分以外の他者を理解出来ない、未熟で短絡的な人々だと考えている。
そして、そういった他者に溶け込みたくないと思いながらも、溶け込んでいない自分も未熟だということを心の奥底では解っている。
その“はざま”でホールデンが何を考え、感じ、話したかがこの本の魅力なんだと思う。
そしてそういった未熟さに思いを巡らせる人の多くは、ティーンに近い世代だからこの本は青春小説というフレーズで度々紹介されている。
野崎氏の訳も読みましたが、野崎氏のホールデンはもっと...
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